literature

October 11, 2006

前半の水本の怪我は痛かったよね。
最終ラインをコントロールしてた阿部にとっては、同じチームだし使いやすかったんじゃないかな。
どうしても急造DFラインだから、水本の抜けた後半は、そのコントロールが上手くいかなくなって、グダグダになりかけてた。
相手がインドで良かったね(笑)

鈴木啓太は、いまのオシムジャパンには必要不可欠な選手になりつつある。
序盤の縦横無尽な動きは、まさに「水を運ぶ選手」だと思った。

どっかのニュースで、「Jリーグのチーム毎にセットで選手を試す」というオシムのコメントがあったと思うんだけど、巻と山岸は全然だったねえ。Jのチームでも、こんなんかいな?
てか、巻は、自分こそがゴールを狙う!って感じじゃなくて、ハースへポストしてたり、そのハースがひきつけてるトコの裏にいて…って感じだもんなあ。
かたや前半、いまいちドタバタしてた中村憲剛が、我那覇が入った途端、伸び伸びとして、しかもあんなミドルシュートで得点するとはなあ。
前目のジェフ組は、今回はダメだわ…

播戸は、なんだか昔の中山を見てるようで(印象論)、なんか久しぶりに嗅覚の鋭いFWを見たねー代表に(笑)
でも、細かく動いてて、上手いと思いますた。


まあとりあえずは、勝って良かった。

オシムじいちゃんオメ。


daddyscar at 23:32   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0) Edit

June 30, 2006

文学部唯野教授この人とは昔からあんまり手が合わないんだよね。
たとえば、この本でも、章題に特性のない男なんてムージルを引いちゃったりするスノッブなトコが大嫌い。

まあでも、この本は「ギャハハ」と大声を上げて大笑いして読めはしたんだけれども。


本職は大学教授である覆面作家を主人公に、大学という仕組みをパロディックに解剖しつつ、現代の文芸批評を語る、という本書は、いわば「大いなる助走」の続編であって、この作者の性格の悪さに良く合っている(爆)
この人は、こういうものだけを書いておればよろしい。


daddyscar at 21:05   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0) Edit
宮沢賢治とかブラッドベリとか、色々な名前が思い浮かぶんだけれど、結局は萩尾望都だよね。自身のイラストも含めて、最良の、少女マンガへのリスペクト。

ただ、ちょっと気になるのは、背景にあるSF的ガジェットがストーリーにはこれっぽっちも影響を与えないこと。つまりは字義通りの「背景」でしかなくて、それならこんなんいらないんじゃないの?とも思う。その背景がなくても、面白さが減じるわけでは決してないし。

で、逆に思うのは、そのSFっぽさがストーリーにオミットしていたら、どうなったんだろう?という期待。それを想像しなかったと云ったら嘘になる。文学界からの野阿梓への回答、なんて云ったら大袈裟か(笑)


ストーリーと全然関係ないんだけれど、「角パン」という言葉が使われててさ。
この著者がイメージしたのはイラストを見る限り、角のようなフランスパンみたいなんだけど、僕は、その言葉を目にした途端、内側は真っ白でふわふわしてるけど、耳のところがキッと角ばった食パンが思い浮かんで、たまらなかった(笑)
その鮮烈なイメージを味わえただけで充分。


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daddyscar at 20:19   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0) Edit
ディストピア小説の先駆としてのこの作品を、ソヴィエト・ロシアの歴史と重ね合わせないではおれないのだけれど、そんなことをしても無駄だよな。
2006年の日本に生きる僕が感じること、リアルタイムにこれを読んだロシア人が感じること。
一時は体制批判により収監された作者の言葉の、なんとも奇妙で瑞々しいことよ。

そして今、監獄。ここはなんとすばらしいのだろう、どれだけすばらしいことを経験したのだろう。
何か大波のようなものにさらわれて、どこかへ急速に運ばれてゆく。もはや自分の意思はない。これはなんというすばらしさか! こういう気持ちがわかってもらえるでしょうか。あなたは波打ち際で泳いだことがありませんか。


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daddyscar at 20:13   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0) Edit

March 14, 2006

村上春樹の自筆原稿ネットで流出、販売 - nikkansports.com > 社会ニュース
作家村上春樹さんの自筆原稿が本人に無断で流出し、古書店やインターネットで高値で売りに出ていることが10日までに分かった。同日発売の月刊誌「文芸春秋」4月号に村上さん本人が経緯を寄稿した。

16ページにおよぶ村上さんの寄稿「ある編集者の生と死」によると、流出した原稿は複数あり、インターネットのオークションにかけられたり古書店で売られたりしている。例えばフィッツジェラルド作「氷の宮殿」の翻訳は、400字詰め原稿用紙73枚で100万円を超す値段で古書店に出ていたという。

寄稿によると、これらの原稿は村上さんが、中央公論社(現中央公論新社)の編集者に直接渡した。編集者は退社後、2003年に亡くなった。

どうもこの編集者というのは、ヤスケンのことであるらしい。


もちろん、このことが本当ならば、ヤスケンこと安原顯のやったことは編集者として?あるまじき行為なんだけど、でもそれが、村上春樹に対する嫉妬だというのは、なんだそれ(苦笑)って感じ。


僕は、村上が書いたというその文章を読んでないのだけど、こちらの blog で、その内容が一部引用されている。

活字中毒R。: 村上春樹の生原稿を「流出」させた男

孫引きになっちゃうんだけど、そこはご勘弁。
安原顯氏が小説を書いていたことを知ったのは、かなりあとになってからだ。彼はいくつかの筆名で、あるいはときには実名で小説を書いて、それを文学賞に応募したり、あるいは小さな雑誌に発表したりしていた。自分が担当している作家たちにも自作を見せてまわって、感想を求めていたらしい。正直言って、とくに面白い小説ではなかった。毒にも薬にもならない、というと言い過ぎかもしれないが、安原顯という人間性がまったくにじみ出ていない小説だった。どうしてこれほど興味深い人間が、どうしてこれほど興味をかき立てられない小説を書かなくてはならないのだろうと、首をひねったことを記憶している。いちばんの問題は、自分が本当に何を書きたいのか本人にもよく見えていなかったというところにあるのだろうが、いずれにせよ、これだけの派手なキャラクターを持った人ならもっともっと面白い、もっと生き生きとした物語が書けていいはずなのにとは思った。しかし人間性と創作というのは、往々にして少し離れた地点で成立しているものなのだろう。

で、ここ以外にも、この問題に触れた記事が。


内田樹の研究室: 村上春樹恐怖症

琥珀色の戯言 - 村上春樹が怖い

このどれを見ても、村上が書いた「これは安原顯の嫉妬によるものだ!」という言説を鵜呑みにされちゃってるんだけどさ(しかもみんなヤスケンのこと知らないのな)。

なあ、そんなことある訳ないべな(笑)


ヤスケンと云えば、彼が編集者として発掘した作家は綺羅星のごとくで、本人曰く「スーパーエディター」なんてベタな肩書きを名乗っていたけれども、それはまさにそうで。

村上春樹自身も、もちろんヤスケンが発掘したひとり。


そんなヤスケンが、自分で小説書いて、その小説の価値がわからなかったって?
あのヤスケンが?

またまた、ご冗談を(爆)


村上が書いたという文章は、一種のアングルだと思うね。てか文学的創作。

ヤスケンの晩年を、出来るだけ汚さないためのさ。


ナイーヴ過ぎる?


んじゃ「妄想乙!」って一人突っ込みしとくわ…



daddyscar at 03:27   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(2)TrackBack(0) Edit

September 09, 2005

鉄人28号 -- 映画 「 鉄人28号 」の詳細情報
(無題) 投稿者:映画会社宣伝担当投稿日:2005-07-15
14時37分46秒
 
誰も雇ってくれず 失業してるので
丸の内ピカデリー 朝一番でみた
不潔だから 痴漢と間違えられるから
周りにいない 最前列だ
週末 映画館はカップルがいるから嫌だ
異性と 映画に入ったことはない
半端な知識が自慢だ
なんでも韓国映画にたとえるのが じまんだ
馬鹿だから わからない映画はみんな低予算
字幕を配給会社に問い合わせ 行動力がじまんだ
頭がわるいから 句読点をつかえない
漢字しらない 誰も話をきいてくれない
だからBS2みれるのが じまんだ
オールドボーイを9回みたのは 
9回みないと 話がわからなかった
途中退場をじまんするのは 
何回もみないとわからない 入替はきらいだ
つまらない映画だが 最近一番笑ったし かなり笑えた
ここは映画の感想を書く欄。政治向きは他でやっとくれ
こんな 文章を恥ずかしげもなく書けるのは 私だけだ
TM 辛口映画評論家 勇気を出せば力がわく 映画会社宣伝担当
投稿名を使い分けてるが みんな私だ
見てない映画にしつこく投票して トップ100に入れることが
たのしくてたまらない
迷惑だ 自覚はない


鉄人28号の情報をググってて見つけた、allcinema ONLINEのユーザコメントなんだけど、凄いね、これ。


こんなのを見ると、頭の中で、なにかがスパークするような気がするよ。

オリジナルな文章を書くことは、別のなにかとスレスレの、紙一重なことなんだろうな、たぶん。
daddyscar at 15:10   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(1)TrackBack(1) Edit

August 30, 2005

さて次の企画は - 連合赤軍の「最終兵器彼女」

◆第十四章 彼女

  1. 彼女の開発・製造・運搬・保管は自力更生を原則とする。
  2. 一切の彼女は部長の所属とし、通常各課に貸与されているものとする。
  3. 保管は居住と分離して行い、いついかなる時にも商…(一字不明)体制へ直に移行できる様にする。
  4. 防衛的彼女は家具の一部として改良し居住地に保管しておく。
  5. 彼女開発に関する基礎学習、訓練実験を課の責任で行い、蓄積する。
  6. 材料、製品、兵站等を開発し蓄積する。
  7. その成果は質、量、所在などは部長に報告し、徴発に応じる。

これは、まんま最終兵器彼女だぁ〜! うおー、革命万歳!

と思った人は、カツ・コバヤシレベルまで、童貞とセカイ系をこじらせているので



最終兵器彼女というより30年前の筒井康隆のような…


てか、ホモは、毎日のように「やらないか」と云ったり云われたりしてるので、童貞とセカイ系をこじらせたりなんかしません。
daddyscar at 21:15   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0) Edit

April 18, 2005


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

ライトノベル☆めった斬り!を読んだときに、色々ラノベについて調べてて、この小説を発見したんだっけか。

出版元が富士見ミステリ文庫となってますが、驚天動地のトリックなんぞありません(ちょっとした小ネタはあるけどね)。
それよりもなによりも、この小説がこんなにもイノセントなことに驚き。これは、自然に発露したものか、それとも作者の計算によるものなのか。
誰もが昔は感じたであろう、"なにものか"に対する不安が、ここには、こんなにはっきりと描かれてる。

なんて言葉に、あんまり意味はないね。どうしても軽くなってしまう。これを読んで抱いた感情を、上手く説明する言葉を、僕は持ってない。
だからと云って、気安く「オススメ!」と云う気にもなれないんだけれども。


内容は、リンク先のAmazonのレビューにてご確認を。ラノベでもセカイ系でもキミとボク派でもなんでもいいけれど、十代ティーンの子たちには、物凄くアクセスするだろうな、とは思う。
そこに、訳知り顔で、30過ぎのオヤジが入り込んで、色々と講釈たれりゃ、そりゃ怒るわな。いや、ゴメンね。

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daddyscar at 17:07   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(6)TrackBack(1) Edit

February 15, 2005



集英社ギャラリー「世界の文学〈12)」
ドイツ3・中欧・東欧・イタリア




ホントはブルーノ・シュルツ全集が欲しいのですが、余りに非現実的な値段なので、これを。とりあえず『肉桂色の店』は読めますし。あ、あとカフカの『断食芸人』なんかも読めます。

造本も綺麗で、天のトコに絵が書いてあったりもします。
これもまた、僕には大切な本。
daddyscar at 17:45   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(2)TrackBack(0) Edit
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daddyscar




紹介するほど
自己確立してないし
まあ、ただの日記なんだけど
それでだけ終わるのも
能がないっていうか
パラノ体質が許さないってか

で、一応ゲイなんですが
それに限らず色々書いてきます
でも、やっぱゲイであることから
離れることは出来ないかも



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