May 13, 2006

Love Is the Plan, the Plan Is Death

ちょっと面白い。

「愛はさだめ、さだめは死」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア / 消費尽くされたテーゼ|辻斬り書評 
本書は約30年前に発表された短編集で、斯界では著者の代表作を取り揃えた古典的SF小説と評価されている。ネビュラ賞・ヒューゴー賞のSF2大タイトルを獲得していることからもそれは証明されているのだが、僕の所感を問われたならば、「古臭い」のひとことに尽きる。

僕がSFを読み始めたのが、80年代のアタマ頃。だから、ティブトリーが女性で、CIAの創設者のひとりだったという「ティプトリー第二の衝撃」には、悲しいかな、間に合わなかった。
ていうか僕にとっては、良質なSFの書き手のひとり、というだけ…のつもり。
それでも、ティプトリーを「古臭い」と云ってしまう方に出会うと、こんなにもビックリしてしまうのは、SF界に吹き荒れていた(いまも吹き荒れている?)ティプトリー信仰に、いくらかの影響は受けているのかもね。


ティプトリーの経歴については、評論家の大野万紀が、それこそ自身が書いた『愛はさだめ、さだめは死』の解説をWeb上にアップしているので、それを見てもらった方が早いと思う。

特徴だと思うのは…上手く言葉に出来ないけど、「冷たさ」かな。
主人公への冷たさ(「接続された女」/"The Girl Who Was Plugged in")、人類への冷たさ(「エイン博士の最後の飛行」/"The Last Flight of Doctor Ain")、男への冷たさ(「男たちの知らない女」/"The Women Men Don't See")。
そういうものは感じる。

ただ、本人は、子供の頃から好きだったSFという意匠に包んで、自分の書きたいものを、そのアタマの良さだけで書き飛ばしていただけなんじゃないか?、たまたま、その「冷たさ」がSFファンの心をつかんだだけなんじゃないか?という気もしないでもない。
道具立てを見れば、そのときそのときのSFを前進させるような革新的なものはないしね。

そうすっと、事前にティプトリーを知らない人は、「なんだ、この古臭いSF小説は?」と思ってしまう…のかな(笑)


まあ、それでも、僕には大切な作家ではある。
てか、「ビームしておくれ、ふるさとへ」/"Beam Us Home"なんてえのが、ティプトリーのナンバーワンだ!と思ってる僕は、ティプトリーをSFとしては読んでないのかもしれない。


愛はさだめ、さだめは死
愛はさだめ、さだめは死



daddyscar at 03:32   このエントリーを含むはてなブックマーク   この記事をクリップ! Comments(0)TrackBack(0)SF  Edit

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daddyscar




紹介するほど
自己確立してないし
まあ、ただの日記なんだけど
それでだけ終わるのも
能がないっていうか
パラノ体質が許さないってか

で、一応ゲイなんですが
それに限らず色々書いてきます
でも、やっぱゲイであることから
離れることは出来ないかも



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