March 27, 2006
ブロークバック・マウンテン
ようやく観てきますた。
うーむ。
僕はちょっと駄目…(以下、一部ネタバレにつき注意)
映像は綺麗だし音楽もいいし、いい映画とは思うんですが…(歯切れ悪w)
男と女のように、男同士にも愛はあって、恋もあって、誰かを好きだという気持ちもあって、好きな人と結ばれないことに涙を流して、久しぶりに会えることに高揚して、会ったら何も考えらずたまらなく抱きついて、キスをして。
そういう気持ちは、誰もが心の奥底に秘めていて。
でも、誰もが持っていることであるからこそ、それは崇高なことではなくて、寝て起きて通勤電車のラッシュに揉まれて仕事して飯喰って酒飲んで糞して、そんな毎日の生活と同じ地平にあると思うんですが(前もこんなこと、書いたよね)。
愛は厳然と存在します。それは認める。僕も誰かを愛してる。
でも、それはなにかと違うこと、なにかより優れていることではないよ、と。
またこれを「これこそ純愛だ!」とか云っちゃうと、それは変じゃね?とか思ってしまう。
だって、ジェイク・ギレンボール扮するジャックは、イニス(ヒース・レジャー)とヤリたかった訳でしょう?
そこに愛はもちろんあったけど、同時に性欲も存在した筈で、セックスと愛を切り分けるなんて、それこそメルヘンじゃねえすか?
いや、僕自身も実生活でメルヘン入ってるか(笑)
「ただの映画、ただのフィクションなんだから、楽しめばいいじゃん」と勇める声も聞こえてきそうですが、フィクションだからこそ、それゆえに一層厳しくなってしまうんかも。
たとえばさ、恋愛が成就する、あるいは失敗する、ポストモダン文学じゃないんだから、「物語の方程式」にのっとれば、そのふたつしかオチがないってのはわかるんだけれども、ラスト近くで、ジャックが死んでしまう(あまりにネタバレのため反転で)なんてのは、あまりにフォーミュラ過ぎだよー。
そんな劇的な愛なんて、世の中には万に一つもないってば(笑)
原作小説があるようなので、そこはそれ原作がそういうストーリーなんだろうけども、そんな劇的さだけで、ユーザの感情を誘導しようとする物語を、僕は絶対に否定する。
そんな物語によって自動的に得られた感情と、自分が誰かを「愛する/愛した」という感情を同列に語られたくないもの。
愛が崇高でない、愛はなにかより優れていない、とすぐ上で書いたクセに(笑)、でも、自分が実際に抱いた気持ちは、崇高であって欲しい、という自分勝手なヤツであります。
あーもう、相変わらずグダグダだあ(笑)
うーむ。
僕はちょっと駄目…(以下、一部ネタバレにつき注意)
映像は綺麗だし音楽もいいし、いい映画とは思うんですが…(歯切れ悪w)
男と女のように、男同士にも愛はあって、恋もあって、誰かを好きだという気持ちもあって、好きな人と結ばれないことに涙を流して、久しぶりに会えることに高揚して、会ったら何も考えらずたまらなく抱きついて、キスをして。
そういう気持ちは、誰もが心の奥底に秘めていて。
でも、誰もが持っていることであるからこそ、それは崇高なことではなくて、寝て起きて通勤電車のラッシュに揉まれて仕事して飯喰って酒飲んで糞して、そんな毎日の生活と同じ地平にあると思うんですが(前もこんなこと、書いたよね)。
愛は厳然と存在します。それは認める。僕も誰かを愛してる。
でも、それはなにかと違うこと、なにかより優れていることではないよ、と。
またこれを「これこそ純愛だ!」とか云っちゃうと、それは変じゃね?とか思ってしまう。
だって、ジェイク・ギレンボール扮するジャックは、イニス(ヒース・レジャー)とヤリたかった訳でしょう?
そこに愛はもちろんあったけど、同時に性欲も存在した筈で、セックスと愛を切り分けるなんて、それこそメルヘンじゃねえすか?
いや、僕自身も実生活でメルヘン入ってるか(笑)
「ただの映画、ただのフィクションなんだから、楽しめばいいじゃん」と勇める声も聞こえてきそうですが、フィクションだからこそ、それゆえに一層厳しくなってしまうんかも。
たとえばさ、恋愛が成就する、あるいは失敗する、ポストモダン文学じゃないんだから、「物語の方程式」にのっとれば、そのふたつしかオチがないってのはわかるんだけれども、ラスト近くで、ジャックが死んでしまう(あまりにネタバレのため反転で)なんてのは、あまりにフォーミュラ過ぎだよー。
そんな劇的な愛なんて、世の中には万に一つもないってば(笑)
原作小説があるようなので、そこはそれ原作がそういうストーリーなんだろうけども、そんな劇的さだけで、ユーザの感情を誘導しようとする物語を、僕は絶対に否定する。
そんな物語によって自動的に得られた感情と、自分が誰かを「愛する/愛した」という感情を同列に語られたくないもの。
愛が崇高でない、愛はなにかより優れていない、とすぐ上で書いたクセに(笑)、でも、自分が実際に抱いた気持ちは、崇高であって欲しい、という自分勝手なヤツであります。
あーもう、相変わらずグダグダだあ(笑)
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1. 「ブロークバック・マウンテン」人を愛することの幸せと残酷さを知る [ soramove ] April 08, 2006 00:13
「ブロークバック・マウンテン」★★★★
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール主演
アン・リー監督、2005年アメリカ
大自然を前にしても
人の心は開放されない。
人生は思うようにならないもの、
ならばやはり人は
何かを自ら選び取らなければならないの...
2. 『ブロークバック・マウンテン』見てきました!〜QM読者会・レポ... [ QM ] April 18, 2006 02:09
■報告が遅くなりました!! 4月2日、QMの購読者の方々、編集部のうち数名、総勢10名ほどで、映画「ブロークバック・マウンテン」を鑑賞してきました。場所は「ユナイテッドシネマとしまえん」。いわゆるシネコンですね。きれいでいいところでした。 ...
3. 『ブロークバック・マウンテン』 ☆今年36本目☆ [ honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜 ] April 30, 2006 14:16
『ブロークバック・マウンテン』 公式サイト:http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/原題:BROKEBACK MOUNTAIN製作:2005年アメリカ監督:アン・リー出演:ヒース・レジャー/ジェイク・ギレンホール/ミシェル・ウィリアムズ/アン・ハサウェイ/リンダ・カーデリー....
この記事へのコメント
1. Posted by Tank March 27, 2006 23:05
よく分かるような気もするし、そこまで考え込まなくてもって気もするし…
自分も、この映画ってそれほど話題作扱いする価値があるのかなぁって思います。
アメリカのゲイマガジンに掲載されてる読みきり小説って、この手のもの沢山あるし。
一般の人向けの「ゲイの気持ちを分かってください」初級編ということでいいんじゃないでしょうか。
自分も、この映画ってそれほど話題作扱いする価値があるのかなぁって思います。
アメリカのゲイマガジンに掲載されてる読みきり小説って、この手のもの沢山あるし。
一般の人向けの「ゲイの気持ちを分かってください」初級編ということでいいんじゃないでしょうか。
2. Posted by daddyscar March 28, 2006 02:41
Tankさん、はじめまして。
アカデミー賞も取ったし、期待して観に行ったのですが…
もそっとリアルな映画だと思ってたんですよねぇ。
でも、実際観てみたら、G-menとかに載ってる妄想小説とか(Tankさんがおっしゃってるアメリカのゲイマガジンの小説ってのも、あんな感じなんでしょうか?)、ヤオイ腐女子が群がる耽美小説と構造が変わらなくって…
期待が大き過ぎたのかなあ。
で、しかも、一緒に観に行った友達が泣いちゃって実は。
それで一層"引いた"のかもしれません。
アカデミー賞も取ったし、期待して観に行ったのですが…
もそっとリアルな映画だと思ってたんですよねぇ。
でも、実際観てみたら、G-menとかに載ってる妄想小説とか(Tankさんがおっしゃってるアメリカのゲイマガジンの小説ってのも、あんな感じなんでしょうか?)、ヤオイ腐女子が群がる耽美小説と構造が変わらなくって…
期待が大き過ぎたのかなあ。
で、しかも、一緒に観に行った友達が泣いちゃって実は。
それで一層"引いた"のかもしれません。
3. Posted by ことね March 28, 2006 16:41
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております!
私はこの映画を見ていないんですが、こちらの感想を読んでる間、そうそうそう!とうなずき三昧でした。
逸脱=純愛って構図とか、悲劇で恋心を補強してみせる描写とか、そういう作品には往々にして違和感が…。
(ちょっと意味が違いますか?)
私はこの映画を見ていないんですが、こちらの感想を読んでる間、そうそうそう!とうなずき三昧でした。
逸脱=純愛って構図とか、悲劇で恋心を補強してみせる描写とか、そういう作品には往々にして違和感が…。
(ちょっと意味が違いますか?)
4. Posted by daddyscar March 28, 2006 23:56
ことねさん、はじめまして。
>いつも楽しく拝見させていただいております!
なんて超ウレシイ(笑)
>逸脱=純愛って構図とか、悲劇で恋心を補強してみせる描写とか、そういう作品には往々にして違和感が…。
まったくその通りでありまして。
ただ、この映画の場合、場面場面においての俳優の演技は、凄く頑張ってると思いますよ。決して記号的じゃない(ヒース・レジャーのくぐもったシャベリは、ちょと作り過ぎですがw)。
でも、ならばこそ、なんでこんな教科書通りのラストにしてしまったのかと、そこは凄く残念なんですよね。
もし良かったらご覧になってみて、感想を書き込んで下さいね。
>いつも楽しく拝見させていただいております!
なんて超ウレシイ(笑)
>逸脱=純愛って構図とか、悲劇で恋心を補強してみせる描写とか、そういう作品には往々にして違和感が…。
まったくその通りでありまして。
ただ、この映画の場合、場面場面においての俳優の演技は、凄く頑張ってると思いますよ。決して記号的じゃない(ヒース・レジャーのくぐもったシャベリは、ちょと作り過ぎですがw)。
でも、ならばこそ、なんでこんな教科書通りのラストにしてしまったのかと、そこは凄く残念なんですよね。
もし良かったらご覧になってみて、感想を書き込んで下さいね。
11. Posted by エルメス スカーフ April 22, 2014 06:50
写真をとっていたら、防犯パトロールのベストを着たオジサンが「ここの<a href="http://www5.big.or.jp/~khirose/analyze3/log/khirose-gucci-c01z8v6uds.html">gucci 偽物 見分け</a>は実のなる<a href="http://www5.big.or.jp/~kanomune/aska/lock/kanomune-chanel-07sla0dlj0.html">シャネル スーパーコピー 激安</a>だから、ソメイヨシノよりちょっと色が悪いかもしれないけど、小さい実が成るんだよ」と教えてくれました用水沿いにはソメイヨシノも沢山植えられています。
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